中央銀行ってニュースで見かけるけど、普通の銀行ではないの?
そうだね。紛らわしいんだけど中央銀行は一般的な銀行とはまるで違うよ。
経済ニュースにおいて把握しておきたいのが、中央銀行という存在。
金融政策や金利の上下など、お金の動きに変化が現れるときによく出てくる機関です。
今回はそんな中央銀行への理解を深めましょう。
中央銀行ってどんな銀行?
中央銀行とは、国の通貨政策を担う機関のことで、その国の金融システム全体の安定を守る役割を果たしています。
インフレやデフレといった通貨価値の変動を調整するために不可欠な存在です。
例えば、日本では日本銀行が中央銀行と呼ばれますし、アメリカでは連邦準備銀行が、それぞれ中央銀行の役割となっています。
よく聞く日銀(にちぎん)っていうのは、日本銀行=中央銀行のことなのね
中央銀行は、私たちが利用する民間銀行とは別物で、利益を追求することは主な目的ではありません。
その代わり、経済の安定や成長を促進し、国の通貨価値を維持することに重点を置いています。
これを達成するために、中央銀行は独自の権限を持って政策を実施し、金融市場に大きな影響を及ぼすことができます。
アメリカの中央銀行である連邦準備銀行は『FRB』と呼ばれ、その金融政策には世界中が注目します
中央銀行の具体的な目的は?
先ほども少し触れましたが、中央銀行の主な目的は、国の通貨価値を維持して 経済成長を促進することです。
通貨価値の安定=価格の安定 と考えると分かりやすいね
価格の安定とは、主にインフレ(物価の持続的な上昇)を適度な水準で抑えることを意味します。
これによって経済活動を安定させます。
また、そのほかにも様々な金融政策によって経済成長を促進し、失業率の低下や資本投資の促進も目指します。
さらに、中央銀行は金融システムの安定を守ることも重要な役割としています。
これには、銀行システムの監視や支援なども含まれます。
銀行システムの監視や支援?
中央銀行(日本銀行)は、『銀行の銀行』とも呼ばれるよ。
一般的な銀行からすると上司みたいなポジションで、一段高いところから監視・支援をしているんだ。
このような活動を通じて、中央銀行は経済全体の健全性と安定性を保つことに貢献しています。
中央銀行は具体的に何をする?
中央銀行は、国の通貨価値を維持のために多岐にわたる活動を行います。
- 金利政策の設定
-
中央銀行は、政策金利の設定を通して経済に影響を与えます。
金利を下げる政策(低金利政策)は経済を刺激し、投資や消費を促進します。
逆に、金利を引き上げることでインフレの抑制や経済の過熱を防ぐこともあります。。
- 金融市場への介入
-
為替レートの安定化など、必要に応じて金融市場に介入します。
- 銀行への監督・規制
-
中央銀行は、銀行業務の安全性のために、民間銀行を監督・規制します。
これにより、金融システムの安定を支えます。
- 国の通貨の発行
-
通貨の発行権を持っており、経済の需要に応じて通貨供給量を調整します
これらの活動を通じて、中央銀行は経済の安定化と成長を促進し、金融システムの安全を確保する役割を果たします。
思ったより大事な役割を果たしてくれてるのね…!
ちなみに中央銀行の政策や活動は、国の経済状況によって変わるけど、基本的な目的と役割は世界中で共通してるよ。
ぜひ参考にされてください。