何度聞いても『円安』がピンと来ない…
その気持ちめちゃくちゃ分かるよ…!
今回こそは『円安』マスターしよう!
よく聞く円安。
なんとなく分かるけど自信を持っては答えられない…
今日こそ『円安』への理解を完璧にしましょう。
円安ってどういう現象?
円安とは、一言で言うと【日本円の価値が他国の通貨に対して低下する現象】を指します。
もう一度言います。
【日本円の価値が他国の通貨に対して低下する現象】です。
他国の通貨ね…。ということはドルとは限らないってこと?
その通り!円安というとドルと比較するイメージだけど、実はドルだけではないんだよ。
ドルだけでなく、ユーロなども比較対象です。
しかし今回は分かりやすく解説するため、円とドルの2種類のみの比較とします。
まず最初の難関は、円もドルも同じお金なのに、価値が変わるってどういうこと?という疑問。
分かりやすいのは1ドル=100円という状態。
これはドルも円も同じ価値ということになります。
ただこの状態でアメリカの金利が上がるとどうなるでしょう?
金利って利子のことね
アメリカの金利が上がると、日本で投資をしている人は、円に投資をし続けるよりもドルに投資した方が儲けられる!と考えるでしょう。
金利が高い方に投資した方が、リターンも増えて得しますからね。
すると日本の投資家の多くがドルにお金を投資する状態となります。
この『円でなくドルに投資が増える』という状況は、円よりもドルの価値が高いと言えます。
多くの人が欲しがってるモノの方が価値は高いからね
これが円安(円の価値が低く)、ドル高(ドルの価値が高い)という呼ばれ方になるわけです。
もちろん円安になる原因はこれだけではありませんが、感覚だけ理解してもらえたらひとまずOK。
ここで大事なのは、通貨の価値はその国の状況によって強弱が発生するということです。
極論、地球に1つの国しかなく1つの通過しかなかった場合 円安もドル高もユーロ安ももちろん発生しません。それらは常に他の通貨との相対的な概念だからです。
円安の原因は?
円安には複数の原因がありますが、ざっくり言うと下記の5つ!
- 1,金融政策の影響
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日本銀行が採用する金融政策(お金にまつわる政策)は、為替レートに直接影響を与えます。
例えば、金利を低くしようとする政策は、他国の金利に比べて魅力が低くなり、円の価値を下げる傾向にあります。
- 2,経済成長の違い
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日本経済の成長率が他国に比べて低い場合、投資家はより高いリターンを求めて他国の資産に投資します。円を売り、他国通貨を買う動きが活発になります。
- 3,貿易収支
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輸出より輸入が多くなると、円の需要が減少し、円安につながることがあります。
- 4,投資フローの変化
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国際的な投資フロー(投資のやり方や流れ)の変化も円安の原因となります。海外投資家の日本市場からの資金引き上げは、円の需要減少を招きます。
- 5,政治的・経済的不安
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政治的な不安定や経済的な不確実性が高まると、安全資産とされる円からの資金流出が起こり、円安を引き起こすことがあります。
どれもスケールが大きいわね…
正直これらの原因を全てコントロールするのは現実的では無いです。
円安や円高は必ず起こりうるものと考えておいた方が良いでしょう。
円安になると私たちにどんな影響がある?
円安の正体と原因がわかったところで、私たちにどんな影響があるかを説明します。
正直これが1番大事!
円安には、以下のような複数の影響があります。
- 1,輸入品の値上がり
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円安は、海外から輸入される商品やサービスのコストを増加させます。
これは、食料品や石油製品など生活に直結する多くの商品の価格上昇につながります。
- 2,輸出企業の収益向上
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一方で、輸出企業は円安によって国際競争力が向上し、収益が増加する可能性があります。
これは雇用の創出や給与の上昇にも繋がることがあります。
- 3,海外旅行のコスト増
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円安は、海外旅行や留学など海外での支出を増加させるため、これらの活動のコストが高くなります。
- 4,物価上昇の圧力
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輸入品のコスト増加は、国内の物価上昇圧力となり消費者にとっての生活費の増加を意味します。
やっぱり生活への影響が大きいね
円安になったら私たちは何をすべき?
円安の時期には、以下のような対策が考えられます。
- 資産の多様化
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投資ポートフォリオを多様化させ、外貨資産や海外投資を通じて、円安のリスクを軽減することが有効です。
資産の多様化… なんか難しいわね
まず円の価値と物価はシーソーのような関係にあります。
円の価値が下がる(円安)と、物価は上がります。
日本は多くの生活用品を輸入に頼っているため、円安になると輸入品の購入価格が上がってしまいますよね。
この輸入品の購入価格というのは原価にあたりますから、これが上昇すると私たち消費者への販売価格も上昇する(値上げ)というわけです。
なので物価上昇に備えた資産構築ができるとベスト。
資金構築…?
円の価値が下がっている時に、円で100%預金してるのは危険だよね。
だからそこへの対策が必要ということだよ。
具体的にはNISAを始めとした外貨ベースの積立投資、またはNISAに限らず投資信託を利用した外貨による長期投資が挙げられます。
重要なのは、今日本が円安なのか円高なのか?そしてそれに対してどう対応するのがベストなのか?を察知するアンテナです。
資産構築の話は難しいけど、円安という概念は理解出来た気がする
資産構築はもう1ステップ上のステージだからね。
まずは円安が理解できればOKだよ。
ぜひ今後の参考にされてください。